2005年よりも前に兵庫県・明石~淡路島 や 神戸・姫路に
行った時に書いた紀行文です。

総合タイトルは『明淡紀行 (めいたんきこう)』

文章も古い時のまんまです。
施設や料金も 当時のままなので アテにしないで下さい。
たこフェリーの話とか 出てきます。



○「旅立ちの儀式」

昔の私だったら、外に出たら『飲まず喰わず』!
どんなに喉が渇いても我慢してたんだけどね・・・
今は喉の調子が悪い事もあって、新幹線に乗る前に
必ずペットボトルのお茶を買います。儀式そのいち~

新幹線のホームに出ると、儀式その2が待っている。
喫煙コーナーを探す事! これ、私にとって すごく重要!
ホームに1箇所しかない喫煙コーナーを見つけるべく、
右か左か当てずっぽで歩いてみる。位置はまだ把握してない。
見当が外れれば余計に歩くハメになる・・・。

タバコを吸う人は・・・物事の始まりと終わりの時には
必ず一服しないと気が済まないものなのさ♪

トイレに行くのは更に重要な儀式。
 これだけは しっかりやらないといけない。自分の為にも。

女性用のトイレは、いつでもどこでも超満員・・・
男の方は そんなには混んでいない。
でも、『大』のほうは混んでるんだよね。
だから、女子トイレが いくら混んでるからって、
男子トイレを覗きに来ても、それは無理な話だよ、マダム~



○「発車オーライ?」

当初、心配していた遅刻もせず、無事に乗車できた。 ほっ

改めて、新幹線に乗ることは私にとって大変な事だと思う・・・
旅行の計画を建て、新幹線に乗る時間を最初から決めておいて、
1ヶ月も前に旅行を申し込み、新幹線の代金は片道で1万円以上、
当日は1時間もかけて東京駅に向かい、ラッシュに揉まれ、
ようやく辿り付き、緊張の中、新幹線に乗り込む・・・。
ほら、↑を読むだけでも大変でしょ? あ~ 大変だった。

「大変」は まだ続いてた。私が比類なき小心者だからだ。
乗る前に何度も何度も確認した。間違ってないかどうか。
駅の電光掲示板と手持ちの切符を見比べ、『よ~し、合ってる!』
新幹線に乗り込んでからも、
何号車の何番・何席か、あちこち見ながら、『よ~し、合ってる!』
 これだけチェックを繰り返したら、間違えるはずも無い。


    微かな音と僅かな振動
  壮大な計画の集大成、『旅行』は、実に静か・・・。
  気付いた時には発車している・・・ちょっと拍子抜け。
  ファンファーレでも鳴らして欲しいね     私の為に♪



○「下るオノボリさん」

新幹線の車内では、カーテンを閉めて眠る人が多い中、
私はキッチリ、窓の外の風景を見ています。

柔らかな椅子に座り・・・
ジュースを飲みながら、(場合によっては酒類)
タバコを吸いながら、弁当を食べながら、
次々と変わる車外の景色を見続けられる・・・
なんとゼイタクなのだろう。
と言っても・・・居眠りしてることもあります。
だって、寝不足なんだもん。

発車直後の新幹線は赤子も同然。
並走する山の手線にも抜かれる有り様。
なんか笑われてるような気がする・・・。

発車15分後、車内に響いてくる音も変わり、
新幹線が本領を発揮し、ぐんぐん スピードを上げていく。

少し経つと、山が見えてくる。
私は関東平野の人間!・・・あまり、『山』を見た事が無い。
生活の中に『山』は存在しないのだ。
山が見える・・・ただ それだけで私にとって 珍しいことである。

窓の外の景色は、
山あり川あり、田園風景あり。
工業地帯あり、商業地域あり、変わった立て看板あり。
  じっくり見ようぜ~


    無駄な感情
  私はいつも一人旅   隣りに誰が座るか分からない
   しかし、 「すいません、失礼します。」と
   若い女性が座る確率は0%である



○「3日間だけ関西人」

『次は京都駅~』のアナウンスが流れ、
京都駅 隣りの茶色のホテルや京都タワーや東寺を見ると、
「関西に来た」と実感する。

京都で降りる時もあるが新大阪で降りる事の方が多いかな・・・。
最後の一服をして、だらんと脱いでた靴をキッチリ履き直す。

多少、ドキドキする・・・これからの出来事にワクワクしてます。
私は旅行者・・・でも、これから3日間だけ関西人になる・・・
  うん、私なら関西人で通用する。



○「性格に難有り」

関西に着いたは良いが、この先、どうする??
 決まってない・・・決めていない・・・
  いつも こんな調子・・・。
私は すっごく迷うタイプ。  常に時間を無駄にしてしまう・・。
すぐに決まる事柄でも、一度は迷ってみないと気が済まない。

旅行を申し込む時もそうでした。
パンフレットを見て、『あ!これ、安い!』と思えるのがあっても、
他社のパンフレットも見比べて、全てのプランを比較・検討し、
さんざん迷ってから、旅行プランを決めて、申し込む。
スパーン!と直感的に決めれば、もっと時間を短縮できるだろうに。

実際に どこを見に行くか・・・
これも、決めかねる・・・決められない・・・お前が決めろ。
出発前に旅行情報誌等を見て、最低限の知識は持ちますが、
どこを見に行くか・・・最終決断は現地で行います。
全ては気の向くまま・足の向くままに♪
その時に「行きたい」と思う場所に行ければ それで十分です。



○「ラクラク関西」

関西旅行は気が楽だ。
さすが都会! 電車やバスの便に困ることは まずない。
 好きな時に好きな場所に行かれる・・・

そして嬉しいことに、関西の駅員さんは親切だ!(私はそう思う)
朝の改札では「おはようございます」の挨拶で お出迎え~♪

この前なんて・・・
自動券売機で切符を買ったら、近くで掃除をしていた駅員さんに
「ありがとうございました」と言われた。
こんな経験は関東では無い。

関西人の乗車マナーにも好感が持てる。
お笑い番組では、つまらない笑いを取る為に、
関西人が電車に乗る時は『われ先に、われこそは』と
でんがな・まんがなビームを発射しながら、電車に乗り込むと
まことしやかに言われているが、そんな事は無い。
みんなお行儀がいい。何も恐れる事は無い。

関西での乗車は 実に気持ちの良いものである。



    いつものパターン
  私の家から関西までの道のりは こんなもんです。
  これからが本題! いざ旅行の話へ。