2005年よりも前に兵庫県・明石~淡路島 や 神戸・姫路に
行った時に書いた紀行文です。

総合タイトルは『明淡紀行 (めいたんきこう)』

文章も古い時のまんまです。
施設や料金も 当時のままなので アテにしないで下さい。



○「新快速にて」

新大阪駅に着いた。
『新』の付く駅は どこもマイナー。とってつけたような駅。
電車に乗って、どこかの駅に出なければ旅は始まらない。
しかし、これから行く場所が決まってない・・・

関西ではJRと平行して走る私鉄も多い。
競争が激しい為か、移動の時間は驚くほど短い。

JRの新快速は その名の通り、速い。
大阪~京都は約30分、大阪~神戸は約25分で行かれる。
どちらへ行っても楽しいもの。
大阪で関西のパワーを味わうか、京都でまったりするか、
神戸ではんなりするか・・・決まってない。

宿泊地が神戸なので、とりあえず神戸方面に行こうと思った。

たまたま来た電車が新快速だったので、これに乗ってみた。
すごい混んでる。
乗ったのを後悔するほどの混雑だった。
でも大阪駅ですいた。だいたい大阪駅までの辛抱である。

この電車の終点が姫路駅だったので、姫路に行く事にした。



○「姫路のススメ」

姫路という場所・・・それは かつて、超重要地点であった。
なぜかと言うと、京都から西国へ向かう時、
必ず姫路を通るからである。
 山陽へ向かう街道と山陰へ向かう街道の
 分岐点が姫路である。

  戦国時代には羽柴秀吉が、この地の覇権を巡り、 
  激戦を繰り返しました。・・・あぁ懐かしい。

姫路の名物と言えば、国宝にして世界遺産の姫路城~♪
でも、私の第一のオススメは『JR・姫路駅』である。
 うっ・・・単なる駅だ。

都市部の大きな駅は近代化が進み、ビルと同化し、
そこに駅があっても見えないし、気が付かない・・・

姫路駅は いかにも 『駅ーッ!』 という感じの駅である。
 低い駅舎・・・3連のプラットホーム・・・水のみ場・・・
   この古めかしさがいい。

駅は「旅人」にとっては玄関みたいなもん。
私は、この駅を見るだけでも好きなのだが、
この駅には、実はすごいモノが隠されている・・・



○「由緒正しき立ち喰い」

三連からなる姫路駅の真ん中のプラットホームは、
妙な時間に妙な混み方をしている。
 ここに名物の『えきそば』があるからだ。

創業50年を超える立ち喰いそば屋・・・
ここが駅での立ち喰いそばの発祥の地と云われている。

私にだって、駅でソバを喰った経験ぐらいはある。だけど、オドロキ!
『立ち喰いにも、ほどがある』
本当の「立ち喰い」! 正真正銘の立ち喰いである!
 座る場所など 当然、無い。
 カウンターすら設置されてない。
 つまり…ドンブリを置く場所すら無いのだ。

どこに立って食べれば良いかも分からずに、
左手でドンブリを持ち、右手に箸を持って、
ひたすら ソバを食べる。
 あまりにも無防備な状態・・・

私が行った時は比較的にすいていたが、
これが朝のラッシュ時はどうなるのであろう・・・
 そして、冬に食べて・・・鼻水が出た時は
 どのように対処すればよいのであろう・・・
   まだまだ 研究の余地がある。

で、えきそば自体も ちょっと変わりダネ。
戦後の混乱の中、「麺が長持ちするように♪」と、
『かんすい』で練り上げられた麺は、
ウドンのようでソバのようでラーメンのようでもある。
 つゆは濃い目。
天ぷらそばを頼んだけど、
関東の人の考える「天ぷら」と関西の人の考える「天ぷら」は
少し違うんだよね。・・・薩摩揚げのような感じでした。

 このえきそばには根強いファンも多いと聞く。
  一杯、300円なり♪ (天ぷらorきつね)



○「お城へGO」

姫路駅から まっすぐ北へ向かう。
街の風景や通行人の言葉から、『関西』を感じ取りたかったが、
そんな気配は無い。
道から見える関西銀行の看板などから、
「ほう。こっちに旅行にきてるんだ」とかろうじて感じられる。

まっすぐ20分ぐらい歩く。鳥のフンに注意だ。
観光客の姿は少ない。
「こっちの道であってるんだよな・・・」
そう思い始めると、お城らしき存在を感じてくる。
大きなお堀・大きな門。姫路城だ!

大きな門・・・。門っていいよね。
構造が分かりやすい。良い木を使ってます。
門を抜けると、撮影スポット。
姫路城が綺麗に見える。

玉砂利をずしゃずしゃと音を立てながら歩く。
姫路城の園内に入ったものの、お城に近付くには時間がかかる。

姫路城の中に入るには600円かかる。
うう?観光客には外国の人も多いようだ。
日本でも最大級のお城だもんね。

お城の石垣を間近で見てみた。
結構、隙間があいている。
よく、こんなので、きちっと組みあがってますよ。オドロキ。

これは通用門か? それにしては大きい「菱の門」を抜け、
左に曲がり、坂を登ると、「西の丸」の内庭のような小高い場所に出る。
塀に近付いてみる。
三角・四角・丸・・・と塀に穴があいている。
これは「狭間(さま)」と言って、鉄砲を撃つ所。
ここから見ると、さっき 券を買った場所が見下ろせる。
狙撃用に作ってあったか・・・。
ちょっと気分を出しながら少しの間、下を見ていた。



○「西の丸から侵入」

西の丸あたりから見た姫路城が一番、美しいと聞く。
何枚か写真を撮った。天守閣には まだまだ遠い。
 ここからお城見学の入り口がある。

嫌なタイプ・・・
旅先ではよくある事だが、入り口で靴を脱ぎ、
ビニール袋に入れて、持ち歩く。
脱いだり履いたりが忙しい。
そして、置いてあるスリッパのヘタレ具合・・・見事である。

西の丸は・・・分かり易く言うと「長屋」みたいなもん。
せまく、長い建物の中に、無数の部屋が並んでいる。
長い廊下。ず~っとず~っと同じ間取りの部屋が並んでいる。
廊下の床はピッカピカ☆
人がいっぱい歩くからだ。

階段も何箇所か登る。
畳1畳の長さで2階まで上がる設計。無理だって。急です。
何かにつかまらないと怖い感じ。
あ~、スリッパが落ちそう。
スリッパの為に、親指に力を入れて、階段を登る・・・



○「天守閣へ突入」

いよいよ、本館である。長かった。天守閣のふもとに来た。
ところどころに小さな門があり、道がクネクネしてる。
普通に歩く人でさえ、必ずどこかで立ち止まってしまう。
攻めてくる敵を阻むために、わざとそうしている。

そんなことを考えながら、お城を見ていると、
戦国時代にタイムスリップ~♪
といきたいところだが、タイムスリップはできない。
だって、みんなデジカメやケータイを持ってるんだもの。
私もビデオカメラを持っている。こんなのは400年前には無い。

外から見ると、お城の下は、石の詰まれた土台になっている。
今は その中にいる。あれって土台じゃないんだ・・・
そのようなことを警備員が説明をしていた。

本来、警備員は警備をするだけだろうけど、
ここの警備員は結構おしゃべり。歴史マニアでもあるようだ。
警備員の話によると、これほど大きな姫路城は、
「篭城戦」も想定して建てられたが、
戦争に巻き込まれた経験が1回も無いそうである。

姫路城は7階建て。これからガンガン登る。
登ってはフロアを1周。また上に上る。
フロア内の展示物はあまり興味をひくようなものは無い。

バスガイドさんが ものすごい速さで
急な階段を登っては降りていった。さすがプロだ。

最上階に到着する。ここは眺めが良い・・・ただ、それだけ。
歴史マニア・お城マニアには登ることをオススメできるが、
そうでない人は
お城の前でキャッチボールでもしてたほうが良いであろう。
なんて投げやりなコメントなんだ。

国宝にして世界遺産・・・確かにすごいものだが、
内部のスプリンクラー設備で興醒めする・・・
 廊下には長いパイプ、
 部屋にはシャワーのノズル・・・
姫路城には剣豪・宮本武蔵が3年間こもり、
自分自身と見つめあった「開かずの間」があるが、
そこもスプリンクラーのせいで、写真を撮る気にもならなかった。



○「普通の好古園」

姫路城の隣りには「好古園」という庭園がある。
お城だけを見ただけで姫路を後にするのは勿体無いので、
ついつい入ってしまいました。
入園料は300円。
いかにも「作り物」の庭園だけど、
なんか ゆっくりできた。
姫路城では歩きっぱなしだったからだろう・・・