私の帰りの新幹線の発車時刻は 午後6時09分だった。

午後5時頃、平安神宮を見終えて、
バスで京都駅に向かおうとしたが、
なんせ、京都が混んでる「桜の季節」。

すぐに来るはずのバスは 時刻表通りの運行は してないし、
道路は大渋滞だし、
バスが来ても 満員で乗ることができない。

バスを何本か見送って、バスに乗るのをあきらめ、
タクシーで 裏道を通りながら 京都駅に送ってもらった。

駅で トイレに入って 駅弁を買って 新幹線に乗り込んで、
で、すぐに発車というタイミングだった。

「新幹線に乗り遅れてしまうかも」
普通の人は ハラハラドキドキするだろうが、
渋滞のタクシーの中、私は何も心配してなかった。


それよりも、私にとって 最大のピンチは・・・ 犬だった。
柴犬の子供。

「石清水八幡宮」の階段を降り、石畳っぽい道路の町中を歩いていると、
普通の家の玄関先に 綱で つながれてる柴犬が居た。

私が近寄っても 逃げたり威嚇したりしないので、さわってみた。
初対面の犬なので 驚かせないように
手を下から持っていき、アゴ下に触れた。

そうやって、接触したら、
犬が じゃれついてきて、
飛びかかってくるようになった。

遊んでる最中も、この犬、私の服の袖を ガッチリ 噛んでいる。
ぜんぜん 離してくれない。

「あー やばい  どうしよ~?」 と思ったネ。

私の肌に当たる感触から、その柴犬の歯は まだ小さくて とがっている。
これは「子犬」だ。
じゃれて遊ぶのが 大好きな生き物だ。

犬って 手袋みたいな布地が すごく好きなのよ。
私の服の袖口は ちょうど そんな噛み心地だろう。

「これは 本当にヤバイ。」 
ものすごく心配しながら、1分か2分、遊んでたら、
一瞬 口を離してくれたので 柴犬とバイバイした。



○石清水八幡宮
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○犬
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○遊んでます
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○平安神宮
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